おなじほしをみつめていたい

ゆるゆると宝塚について語れたら。初恋は凰稀かなめさん、七海ひろきさんに愛を叫び、瀬央ゆりあさんに落ちる。

阿弖流為行って来ました!!!

こんばんは!

 

幸運なことに8/1阿弖流為観に行かせていただきました!

 

いやぁ、もう、話したいことはいっぱいです、、、。

どこからいこう、、、。

 

まずは琴さん東上おめでとうございます。

裏切らない歌唱力、いつ聞いても素晴らしいです。

スカステのパーソナル編はカラオケのようなので楽しみにしております。

 

阿弖流為の物語自体は(ごめんなさい原作買っただけで未読なんですが)上手にまとまってたのかなと。なんだそりゃと思うこともなく、大きく史実と変わることもなく、その上でストーリーを作っていたのではないかと思いました。(再度言いますが原作未読です、これで違ったらどうしよう)

映像使った舞台って違和感あることも多いんですが、そんなことはなく。効果的に使われていた気がします。あの映像だけで泣けるんじゃないかってくらい印象的に使われていたんじゃないかなと。

キャラ立ちもよかったです。それぞれの性格が違うけど、それを掴みやすかったし、友情としてなりたってたし。ああいうグループありそうってかんじ。一人一人がちゃんと個性あったなって思いました。それとそれぞれのテーマカラーがあるのか、A席からオペラグラス使わなくてもだれが出てきたのかわかるかんじ。(もちろんオペラグラス使いましたが)。

 

と、精一杯ネタバレしないように感想書いてみましたが、以降はがっつりネタバレしてます。これから観に行く方もいらっしゃると思うので注意お願いします。。。

 

 

まぁとにかく何を言ってもせおっちですよ。せおっち。せおっちに色んな役やってほしいと常々思っていましたが、また良い役にしてくれたなと。

坂上田村麻呂って身体も心も大きい、男前のイメージ。いい意味で貴族的ではないんですね。もちろん貴族的な立ち振る舞いはできるけど、その上で野性的というか。まぁ武人ですし。あの時代ではきっとモテモテ。

っていう私のイメージ。

で観劇してみて。やっぱり、せおっち、、、私と気が合うんだと思うんです!!(図々しい)

だって多分せおっちもそういう解釈だったと思うの!たぶん!

坂上田村麻呂って史実でも阿弖流為を連れて帰ってきて、お上を説得するんですよね。でも蝦夷を恐れた都の人はそれを聞かずに阿弖流為を殺しちゃう。中学の社会の授業のときから、なんだか悲しい話だな、坂上田村麻呂イケメンじゃんって思ってたんです。

 

そのころは貴族と民衆の命の価値が違ったし、江戸時代まで部落とかえたひにんとかあったわけじゃないですか。人間って自分を優位に立たせるために他の人をディスる傾向にありますよね。もちろん今の社会でもあると思いますが、だから死刑にされるわけでもないし、公的には命の価値は全員同じとされてるじゃないですか。(これが文明の発達なかって私は思っているのですが)

江戸時代くらいまでは命の価値がみんな同じってのが公的にすら認められてなかったわけです。

坂上田村麻呂がいた時代って西暦700年代だと思うんですが、江戸時代は1867年まで続きます。江戸時代もそうやって(蝦夷ってわけではないですが、えたひにんとかで)公的に差別してたくらいなのに、700年代に坂上田村麻呂はそれはおかしいって気がつけていたんですよね。命が平等だって気がつけてる。それってすごいことかなって。

でも力不足で自分でできることは限られてる、その中で自分ができることを精一杯やる。戦も強い。性格も良い。頭も良い。

、、、イケメン。超イケメン。個人的には在原業平より好き。

 

でせおっちに戻りますと、それが良く出てたのかなって。意思の強さ、それを実行する実力。性格。考え方。

ヘタレな瀬央さんが好きな分、それが全然見られなかったのはちょっと残念だったのですが笑

 

ビジュアルも完璧、所作も美しい、その上で性格もイケメン。そのイケメン具合がぶれない。

瀬央さんは目線だけでこの人たち嫌いなんだろうっていうことを表現してくれます。都にいるときの顔と阿弖流為たちと話している顔が違う。笑顔もいくつか見せてくれましたが、その笑顔もほんと瀬央さんわかってるなって、、、!

あのキャラの坂上田村麻呂はにかーって大きな口を開けてしわくちゃにしては笑わないと思うんですよ。まぁそういうキャラじゃない人がそういう風に笑ったからそれはそれで表現できているという声もあると思うんですが、、、。

私はそれよりも、この人の中での笑い方のMAXっていうのが、その人その人で違うと思ってて。だから坂上田村麻呂にめちゃめちゃ笑顔になってもらうと困るのですよ。え、誰?みたいな。瀬央さんの笑顔は、坂上田村麻呂の笑顔のキャパの中にちゃんと入っているんですよね!にかーって笑わない、少し口角をあげるだけなんだけど、それがこの人の笑顔のMAXなんだろうなって思うし、それを思わせてくれる笑顔以外の表情が素晴らしい!!!

あー素晴らしい。瀬央さんすばらしい。

 

さっき気が合うとか言っときながらあれなんですが、私坂上田村麻呂はもうちょい野性的なかんじかと想像していたのです。(ちなみに私の中の坂上田村麻呂はにかーって笑います笑。子どもの面倒もよく見ます笑。弱いものいじめは嫌いだ!みたいなイメージ)

でも瀬央さんのは多分ちょっと違う。私のイメージと大きくずれてはいないけど、私のイメージよりは結構紳士的なかんじ、立ち振る舞いも野性的って言うか綺麗なかんじだったし。阿弖流為との対比を出すためっていうのも1つあると思うんですが、瀬央さんの中の坂上田村麻呂は紳士的で正義感の強い、正しいことをしている人っていうかんじなのかな。

って思いました。超ありだと思う。

瀬央さんはあれですよね、その役の人生のあれやこれやをたくさん考えているのかもしれない。その役をしっかり作ってくれて、台本にないシチュエーションも考えてるのか一つの役の人生を全うしている感じ、がします。だから役がぶれない。

自分と少し解釈が違っても、受け入れられるしそういう坂上田村麻呂かって思う。それが瀬央さんの大好きなところ。大好き。愛している。

 

ああ、よかったよう。もう一回みたいよう。瀬央さん大好きだよう。また素敵な役を作り上げてください、、、楽しみにしてます。。。

 

さてさて他の方々の好演も超光ってました。ぴっかぴか。

しーらんはさすが。プロローグで妻を殺されるんですが、その時の受容までの感情の流れがすごい。嫌なことがあるときって(心理学で勉強したんですが)、驚き→否認→怒り→諦め→受容という流れらしいんですよね。まぁこれが混ざり混ざって進んでいくらしいんですが。それがセリフ1つも使わず表情と動きだけで、しかも30秒かからず表現してた、と思う。違和感なかった。。。すごい、、、と思った。

あとはひーろーかなぁ。キャラもよかったんですけど、やりやすいキャラっていうのもあったと思うんですけど、、、でもそれを除いても、よかったなと思いました。ひーろーいてくれてありがとう!そのキャラいてくれてありがとう!一気にリアリティと親近感と人間味が増すね!みたいなのを素敵に演じきってくださいました。こちらも違和感がない。

それとああいうキャラ私好き、そしてお芝居上手だけど誰だろって思ったらいーちゃんでした。はぁぁぁ、男役最後かっこよかったぁ。でも娘役も楽しみです。がんがん歌って、がんがん良い役つけていただいて、、、せしる姉さんみたくアクセントになっていただければ嬉しい。。。

 

それとあとあと特筆すべきは、、、あやなちゃん!!!

いやあんなにお芝居できるとき聞いてないよ私。芝居上手か。琴さん相手にお兄ちゃん感と軍師感がよく出てたんじゃないかなって思います。こちらもキャラがぶれない。素晴らしい。

フィナーレのダンスでセンターに立って踊ってる姿観てかっこいいなぁ、、、雪組行っても頑張ってねって思ってました。割とマジで。ナウオンで泣いてた人には見えなかった笑

 

ぴーすけもよかったですよね。今回は組み替えの影響もあってあやなちゃんの方が役よかったし、よく出てきたんでそこまで目立ってたってわけではなかったんですが。

ていうかぴーすけに関してほんと、ひろきさんひろきさん言ってるイメージがほんと強くて。かわいいぴーすけしか知らなかったからかっこいいぴーすけみるとびっくりします。カフェブレでくらっち相手に男役感出してたのも、かいちゃんのズカキュンのコーナーで最後「どうでしたか?どうすか!?」みたいに開き直ってたのもかっこよかった。こうやってぴーすけに落とされていくんですね。

舞台に立ってる男役・ぴーすけはかっこよかった。

 

あとはくらっちか!

かっこかわいい。マリーと言い、気が強い役しか見てないからですが、まぁよく似合ってるなって思ってしまった。

あと本公演より歌う機会が多くてたくさんお歌が聞けたんですが、上手ですねぇ。私高音素敵な人が個人的に好きなんですが、くらっちの高音も好き。綺麗。琴さんとの並びもよかったですね。

 

人数少ないけど、あんまりそれを感じさせなかったな、、、。琴さんがなうおんで最下級生まで一人一人にセリフがあるって言ってたけど、それってとっても勉強になるし良いことですよね。とくにしーらんの相手役やった方、しーらんがすごい年の差なんやけど~って言っててどんなかんじなのかなって思ってたらプロローグで速攻殺されて、あ、そういう、、って思ってたんですが。でも舞台の真ん中でしーらんに見つめられて死ぬ演技だけで大変だと思うし、ていうか超経験値になると思った。最後のワンシーン、せりあがってくる台のセンターにいるしーらんの腕の中にいました、あれだけですごい経験値だと思ったし。

いい舞台でしたねぇ。

しーらんのお兄ちゃん具合も素敵だった。

 

残念だったのは、まぁ宝塚だからしょうがないんですが、、、娘役ももうちょっとだせませんでしたかね、、、

はるこちゃんもあんるちゃんもいるのに、、、!素敵な娘役さんが、、、もったいない、、、!次はもっと出してほしい、、、!劇団さんお願いしますよ!!!

 

 

と、いうことで素敵な阿弖流為でしたっ

早くスカステにあがってくれないかな♡

 

 

あと、新日本青年館について少しだけ。

私旧青年館にも行ったことがなくて、旧青年館に行ったことにある妹になんとなくの場所を聞いていってみたんですが。。。

千駄ヶ谷から結構歩きますね。。。場所代わったからやっぱり外苑前からのほうが良いのかも。(でも建設中の国立競技場の様子見れたのはよかったな)

トイレも少なめで並んでいた方全員が行ききれなかったのか、第2幕の開始がちょこっとだけ遅れました。

あとなぜか常温の水(500mlペットボトル)が200円で売ってた。なんかあの売り方初めて見てびっくりした笑

1階でグッズとかパンフとか売ってたんですが、混雑しすぎててパンフを2階まで売りに来てくださるスタッフさんがいました。素敵な制度でしたね。(そのスタッフさんに1万円しかないんです、、、っていって9400円のおつりもらったのは私です、、ごめんなさい、、、崩していけばよかった、、、ていうか1階で売ってるの知らなかったからなんですけど、知ってたらそんな迷惑なことしなかったですよ、、という言い訳、、、)

席で食べられないっぽいんですが、11時公演っていうのもあって廊下と階段でみなさんお食事していたのがちょっとびっくりした。廊下に居場所がなくてうろうろしてしまいました。

だんだん改良されていくんでしょうねぇ。ここら辺は全然許容範囲。新しい劇場ってかんじ。

 

でもでも、1番びっくりしたのは座席です、座席。

A席の1番前の席で観劇させていただきました。チケット取れただけでもちろんすごいことなんですが、、、席がですね、、、席に文句言うわけではないんですが、、、

ちょっとあれたぶん設計ミスなんだと思うんですけど、一部の演出が見えないんですよ、、、見えづらい、じゃなくて見えないんです。びっくり。

座席の前にある壁?みたいなのが高すぎて、舞台の一番前の方が見えないんです、、、

びっくりした。確かに東京劇場の2階1列目の手すりがあってやや不評じゃないですか。でもですね、あれとは比にならないって言うか、、、だって東京劇場は見れるもん。

新青年館は見えない、びっくり。

で、初日の方々がそれを運営側に言ってくださったようで、2日目に私がいったときは厚めのクッションを置いてくださってました。その上に座るとちょっと見やすい。あと私が座高が高いので、たぶん他のみなさよりちょっと見やすい。それでも、瀬央さんが舞台であぐらかいちゃうと上半身しか見えない、、、でも前のめりになったら後ろの方々も見えないし、、、、、え、どうしよう、みたいな。

あれたぶん完全に設計ミスだと思います。今後もっと分厚い座布団をするか(でもそうすると後ろの列の方が見づらくなってしまうのでもうA席は全部の席に分厚い座布団配るしかないかも)、A席の1番前の席はやや価格を下げるか(ストーリーに支障はないのでマイナス500円くらいで)、あとは壁を切断するかですねぇ。

どうなるのかな、現状のままだとちょっと辛いと思うのですが、、、。慣れちゃえばあんなもんなのかな。

 

とにかくA席の1列目以外のことは改良の余地ががんがんありそうなの、どんどん良い劇場になっていくと思います!

綺麗だったし!

こけら落としってかんじがした!!!

 

楽しかったなぁ~

お付き合いいただきありがとうございました!