おなじほしをみつめていたい

ゆるゆると宝塚について語れたら。初恋は凰稀かなめさん、七海ひろきさんに愛を叫び、瀬央ゆりあさんに落ちる。

覚悟を決めた人ってこんなにもかっこいい(神々/ビジュー)

ついに!

神々の土地~ロマノフたちの黄昏~/クラシカルビジュー

観てきましたっ

 

もうそろそろ千秋楽、という瀬戸際です。

ほとんどの方が公演を観劇済みなのではないかと、、、

何番煎じだ!っていう感想かもしれませんがどうぞお付き合いください。

 

 

まず、まずは開演アナウンスからお話しさせてください

まぁさまってはきはき爽やかだけど大人っていう口調で開演アナウンスされていると思うんです!でも今回はお芝居の題材もあり、すーっごく落ち着いた開演アナウンスだったんです

なぜかそこで一感動。

まぁさまお披露目の時、当日券で見たんですけども「宙組朝夏まなとです」って言った瞬間、ああかなめさんじゃないのかっていう事実に泣きそうになったんですが。

それが結構爽やかというかフレッシュというか。これが朝夏まなとかって思ってんですよね。

でもその時の声と全然違う!

(題材もあったと思うんですが)落ち着いていて、堂々として、お披露目の時の「俺がトップだ!」っていうよりも「私が宙組のトップです、みんなをよろしく」っていう抱擁感にじみでてるっていうか。

これが2年半という月日ですか。。。(歳もとるわけです)

 

 

そしてこの神々の土地。

やっぱり上田先生はキャラ立ちと当て書きがお上手ですよね・・・!

ロマノフ=宙組と考えましょう(別にその後宙組が滅びるとかじゃなくてです)

ロマノフのために自分をだます自己犠牲の塊のようなまぁさま、でも自分の気持ちに嘘をつき続けられないまぁさま。ロマノフに染まりロマノフとしてロマノフのためにできることはないかと考えるゆうりちゃん。ツンデレで自分の意見を通すようにみえて結局まぁさまに片思いのゆりかさん。無知で無邪気で、でも芯が強くて自分がしっかりとあるまどかちゃん。

ってかんじでした。

それぞれの個性にぴったり、、、!

 

舞台は貴族の方々がこそこそお話ししている場面から始まります。

ここ、なんか舞台が遠いって言うか小さくみえて(私が後方のお席だったからかもしれませんが)、迫力がないなぁとしょんぼり思ってましたが、その後の赤い絨毯の大階段をまぁさまが降りてくるところ、

ド迫力

でした。

このふり幅がすごい。舞台使い分けてる感じ。

 

まぁさまはニコライ2世の従弟で軍人のお役:ドミトリーです。身寄りがなかったのでセルゲイ大公のお屋敷に身を寄せておりましたが、セルゲイ大公がなくなり、セルゲイ大公妃のイリナ(ここ呼び方重要)と暮らしておりました。言わないけど想いあってるかんじ。

しかしニコライ2世たちを守るためにイリナの元を離れ、ニコライ2世のところへ行かなければいけません。

ドミトリーはイリナが一緒に踊ってくれたら行くっていうんですよ。でもねぇ、きっとドミトリーもイリナもこれもう心に行くことは決めている気がする。自分がどんな立ち位置で、何をすればいいかわかってる気がする。

だからドミトリーの最後のわがままっていうかんじがしました。

この2人が雪景色の中で踊ってるとね、本当に綺麗なんですよ。きらきらっていうか、爽やかってかんじでもないけど、重みのある感じ。一面雪景色の切なさと綺麗さを兼ね揃えた風景が本当によく似あいます。

 

ドミトリーは様々な陰謀の中、ニコライ2世と一緒に暮らす中でだんだんとニコライ2世一家を助ける気持ちが湧いてきます。そんななか出た、オリガ(まどかちゃん)との結婚話。

オリガのこと、嫌いじゃなかったんだと思う。好きだったと思う。でも、イリナがいたから、どうしても忘れられなかったから、特別だったから。

本当マジでオリガ落ち込まないでねって思ってました。ええ。

 

国を追われるようになったドミトリー、最後にイリナに会いにきます。イリナを抱きしめるまぁさま、だんだんイリナがドミトリーにしがみつくように抱きしめ返したのがイリナの素直な気持ちの全てだったのかなと。

イリナと別れるとき、ドミトリーがイリナのことをイレーネと呼びます。

イレーネとはセルゲイ大公と結婚する前の名前。序盤からイリナは周りの人にイレーネと呼ばれては「イリナよ」と返し自分がロマノフだとはっきり示しておりました。だから何回も「イリナよ」と返すのが劇中のお約束だったのですが。

ドミトリーが最後にイレーネと呼んだ時、イリナはお約束のように「イリナよ」と返します。

そうしたらドミトリーは、「1回、結婚する前の名前で呼んでみたかったんだ」と。

 

日本人は愛していると言えなくて、夏目漱石さんが I LOVE YOUを「月が綺麗ですね」と訳しました。

 

ドミトリーもイレーネも「愛してる」なんて、立場上、その立場を誇りとしている自分たちのプライド上、言えなかった。

だからこれはドミトリーにとっての渾身の「愛している!」なんですよね。

 

・・・こういうの好き!大好き!

 

結構まぁさまとゆうりちゃんの関係性だけ語ってしまいましたが、いろいろな陰謀というところで、ゆりかさんもりんきらもまっぷ―も愛ちゃんもずんちゃんもそらもみんなみんな活躍されてました。おっと忘れていけないすっしーさんも。

(ところで愛ちゃんは正統派!ってお役のイメージが強かったのに最近王妃の金沢さんなど個性的なキャラクターが続いておりまして、こんなにも個性的でよいのかと笑 なんか予想外です笑 お似合いです、、、って言ってよいのか?)

 

そこを省かさせていただいても語りたいことがあるのです!

あっきーとありさちゃん!!!

これ!

これだよこれこれ!

もうここをお話しのメインにしても(紬的には)よかった!

 

もー!

あっきー感半端なかったし、ありさちゃん感半端なかったし!

 

あっきーはまぁさまの同僚です。お役の性格はもうまんまあっきーです。ちなみにまぁさまの同僚ということは軍人さんです。

ありさちゃんは革命家(ずんちゃんそらあきも)たちがいる酒場で働いている歌い手さん。気の強い庶民の女性です。

あっきーはありさちゃんが好き。いつもお花を買ってはプレゼントしています。でも庶民のみなさまにはお花は受けが悪い様子、、、高いうえに食べられないし、そんなもん姉貴にもってくるんじゃねぇ!馬鹿にしてるのか!って言ってるのはずんちゃんなんですがね。(ありさちゃんは心の中で嬉しがってるんだと思う)

でもずんちゃんにそう言われて、あっきーはありさちゃんに弁明しようともごもごした結果

「君を傷つけたのならごめん」

これ、これだよあっきーの真骨頂は!

全部相手の感情を慮って発言する、自分の言いたいことより周りを優先する!

これだよ!あっきー!もーう!大好き!もっと自分の感情を優先してよ!

 

ありさちゃんはそんなあっきーに惹かれていきます。あっきーは認めてもらおうとずんちゃんたちに挨拶に行こうっていうけど、認めてなんかくれない、未来より今がいいんだからそれでいいんじゃないかって強引にキスをするありさちゃん、、、。

このありさちゃんのパワフルで元気だけど一瞬の切なさを秘めているかんじがもうほんとありさちゃん!

はぁぁぁぁ。

 

ちなみに最後は悲恋です。

ありさちゃんに秘密をばらしたあっきー、それをしった革命家トリオがそこにつけ込みます。なんでばれたのか、、、言った相手はありさちゃんしかいないと気がつくあっきー。あっきーは戸惑いを抱えながらお店を攻撃し、、、ずんちゃん?を狙いますが、かばったありさちゃんを撃ってしまいます。

ありさちゃんは息絶え。あっきーは泣くとかすがるとかできないけど、近くにいて。とても複雑な表情で最期まで見守ります。

ここのシーン、スカステニュースでドミトリーの同僚トリオのおしゃべり企画で話してたんですが、あっきー最初は泣いてすがってたらしいんです。でも先生に「そこまで感情がいかないと思う」ってアドバイスいただいてそうしなくなったとか。

本当先生正解です!そうそうなんだよ!それが感情だよ!って私がなに偉そうなこと言ってるんだって話なんですが!!!

 

いやこの2人が本当に好きです。物語的に。

ていうかこんなにあっきー×ありさちゃんの相性がいいなんて。

かいちゃんブリドリで気がつけなかった・・・!

あっきーはどうしてもえびちゃんのイメージが強くてですね。

いやよかった。

 

 

 

クラシカルビジューのほうですが、きらっきらしてて、退団も意識してしまってほんと泣きそうに。でもキラキラしすぎてよく覚えてないという笑

でも「今は永遠じゃない」っていうお歌の時、みんなが紫の衣装に身を包み、まぁさまを真ん中に80人で歌っている場面。

まぁさまも言ってたけど、80人の圧は半端じゃないですよね。

宙組さんはコーラスほんとすごいわ。一人一人が立っているかんじ。

っていうか、このショー観て思いついたセリフが、ゼクシィさんの

「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、あなたと結婚したいのです」

でした。

宙娘って寄り添いながらも一人で立ってるイメージがあるのですが、この言葉がぴったりだなと勝手に、本当に勝手に思いました。

男役さんがいなくても、1人で立っていても輝けるかもしれない、でも男役さんと一緒にいたいのです、一緒にいた方が自分は輝けると思うのです、みたいな。(ゼクシィさんの言葉の意味違ってたらすみません)

それをリアルメンズが超絶包容力で受け止めてるみたいな。好き。

 

 

そしてタイトルに戻りますと、やっぱり退団を決めた方ってほんとかっこいいなって。

まぁさまもありさちゃんも、ゆうりちゃんもしぃちゃんもまやちゃんも。きらきらしてるだけじゃなくて、落ち着き払った雰囲気とか、にじみ出る美しさとか。よく言いますけど、退団者って綺麗よねってお話し。

衝撃を受けてセンチメンタルになりまくった7月の発表から早4か月。

こんなにも落ち着いた感情で神々/ビジューを見られるとは思いませんでした。

今回の退団者の方々がいなくなったらどうするんだろうって思っていました。でも相変わらずまぁさまは太陽だし、ありさちゃんはパワフルだし、ゆうりちゃんは美人だし。

あんなに落ち着き払ってきらきらされたら、もうなんにも言えないというか、ほんと幸せになってねと言うしかないというか。

寂しいけど、これからのための一歩だもんね!

という前向きな気持ちにさせてくれたのは時間と、退団者みなさまの笑顔かなと。

 

まさかのチケット1回しか取れなかったし、千秋楽のライブビューイングはいけないしで、本当に退団者に尽くすつもりがあるのかと言われると本当にごめんなさいってかんじなのですが。

今日、たっぷり感じてきました。

ほんとうにありがとうございました。

千秋楽まで怪我なく!健康に!やり終えてほしいなと思います。

 

 

ところで覚悟を決めた方でもう一人いいですか?

なにを隠そうずんちゃんです!

ずんちゃん!

見るたびにかっこよくなってるなぁと思っていましたがこれほどとは、、、。

最近インタビューで取りつかれたように熱く語ってて、ちょ、ずんちゃん大丈夫?

めっちゃ熱くない??

と思っていますが。

ずんちゃんも何らかの覚悟を決めたんじゃないですかね。

めきめきかっこよくなって。

ずんちゃんが一つのシーンを仕切ってるとき、とくに神々のありさちゃんもいる酒場の場面なんですが。

本当にできが良いというか迫力があるというか。ああいう団体芸宙組さん上手だからかもしれないけど!

いやーよかった!

もう立派な上級生ですね。

なんだかもう見守るというよりも、ついていきますという気持ちになりました。

こんなにもかっこよくなってしまって!

ずんちゃん、熱く!強く!さらっときざって宙組らしく!でもちゃんと息抜きしつつ!がんばろうね!

応援してます!

 

 

ああ、95期がこわい。


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