燃ゆる風を半年遅れでみたんですが
号泣しました。燃ゆる風。
もう頭痛いくらい泣いた。
遠征は行けず、スカステ様の放送を待っておりました。
放送してからもなかなか見られず、ゆっくり時間の取れるときに!なんて思っていたらこんな時期になりました。(おかげさまでゆっくり見られました)
(以降ネタバレあります)
そして泣いた。
いや、号泣ものって聞いてたけど、あんなに泣けるとは思ってなかった。(結構泣けるかもよー感動ものだからーっていうかんじの感想なのかなって思っちゃってた)(信じてなくてごめんなさい)
(紬は携帯小説で人がばんばん亡くなってた話が超ブレイクしていた時代の人間なので、人が死ぬ小説は嫌になるほど読んだし、たいてい殺しときゃ泣くだろうっていうテンションの小説が多くてちょっと辟易してた)
が、そういうかんじでは全くなかった。本当に「命の使い道」を考える舞台だった。
自分がどの立ち位置で、どういう命の使い方をすればいいのかを考えているのが伝わってきました。
半兵衛が全部を諦めて隠居していた時、秀吉が説得しに来ました。秀吉が考えてる太平の世を聞いて、そのために自分の命を使おうとしたんですよね。それが自分の求めている道だと思っていたから。そのためには自分の命を使ってもいいと思ったから。
太平の世を作るために、自分が嫌な奴になっても、信長の機嫌を損ねることになっても自分のできることをした。
自分の寿命があとわずかと知った時、自分が望んでいる太平の世を作るためにはどうするか、そのためには自分が何をしたらいいか考えた。そうしたら官兵衛を助けることだと考えたんでしょう。そこにはその考えだけじゃなくて、官兵衛への同志・友人としての感情もあったように思います。
秀吉に説得されてから、半兵衛はずっと、太平の世のために「命の使い方」を考えていたんだろうなと思います。
「死ぬときは戦場と決めている」
いねからしてみたら、最期くらい一緒にいさせてって気持ちもあると思う。
でもね、軍師として生きる事、それを官兵衛につなげることこそが半兵衛の「命の使い方」だったから。
いねもそれを理解していた。自分はそれを受け入れて、送り出して、最期まで想いぬくことが「命の使い方」だと思っていた。だからいねは名残惜しいけど、離れたくないけど、それでも半兵衛の最期の願いを叶え、半兵衛の残したものを守っていったんですね。それがいねの「命の使い方」だから。
みんなそれぞれ考えていたんでしょう。
そもそも秀吉が、民のために太平な世を作るのが武士の役目だ、と考えてそのために動いていなければこの話は成立しませんでした。秀吉がそのように命を使おうと考えていたことが、半兵衛を動かしました。
濃姫も実子を手放すなんて辛い、でも信長の妻として、手放さなくてはいけない。愛を与えながらも手放す「命の使い方」をしました。濃姫は濃姫なりに戦っているんです。
官兵衛もそうでしたね。「自分の命」をどう使えばいいかずっと考えている。同志の村重を説得して、一緒に天下統一することが自分の「命の使い方」だから。
松寿丸も幼いながら考えていた。幼いけれど、黒田家の嫡男として何ができるか、どう生きていくべきか、自分の命をどう使うべきか。
三郎太も印象的でした。三郎太は半兵衛を守ることを自分の「命の使い方」としていた。ずっと決めていたから、しんがりのしんがりを務めることは当たり前だと思っていた。それが自分の生きる道だった。きっと祝言のことも頭によぎったでしょう、優しそうな人だったから心の中で謝ったかもしれない。それでも自分の生き方は全うした。
いやぁ、、、こんなに深いと思わなかった。かいちゃんがアンコールで、頑張って生きていってほしい~という旨を話してたとは聞いてたけど、かいちゃんが言いたくなる気持ちもわかるなぁ。
これみると、自分の命の使い方って考えさせられますよね。
この作品ですごく良いなと思ったところは、戦国時代の命の使い方=死ぬ美徳、という方程式が成立していないところ。戦国時代でも、どう生きるか、というところに焦点を当てているところが、現在の私たち視聴者に伝えるという意味合いでは素晴らしいと思いました。
時代は違えど、どんな違いでも、どう生きていくかを考えていってほしい。
というメッセージが伝わってきました。
言葉にいい表せないけど、、、、、あの、、、、、この作品みなさん観てください、、、、、。
映画の「永遠の0」みたときにちょっと似てるかも。今の自分の生活って幸せなんだな、この幸せは犠牲の上になりたってるんだなって思った。そしてじゃぁそんな私はどう生きていけばいいのかなって考える。
素敵な作品でした。
これ地上波で流してもいけるとおもう。
キャストさんについても書きたいと思っているのですが、ちょっと眠気におそわれております。。。明日か明後日に、また更新させていただきますので、お付き合いいただければと思います。